私が民間企業「経営」の世界で学んだこと③
【DAY85】
皆さん、こんばんは。
今日も、朝の挨拶、会社朝礼、事務所での意見交換など、多くの方にお目にかかりました。
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ビジネス界などの方々から反響の大きかった【私が民間企業「経営」の世界で学んだこと】の第3弾を。マッキンゼーやアクセンチュアでの経験を通じて。
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財政再建について。
企業経営を行う上では、必ずしもいつも業績が順調ではなく、どうしても収支の改善が必要となる局面もあります。コスト削減というとどうしてもマイナスのイメージがつきまといますが、むしろ、このピンチをチャンスに変えて、より筋肉質かつエネルギーに満ちた組織へと変化させ、ビジネスを発展させていく礎とするような企業の例を見てきました。-
そのような収支改善のポイントとしては、客観的かつ大局的な目線でどこにどれだけの改善余地があるのかを最初に診断すること、改善余地のある領域における改善アイデアとその実行状況を「見える化」すること、スピーディな意思決定のために収支改善プログラムに関する集中的な権限を有する担当役員を定めること等が重要でした。
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そして何より、財政改善の先に”発展”を見込むことができるよう、組織の重要な資産(勝負する領域、武器)が何かを問いながら活動を行うことがキモでした。
例えば、医療機器メーカーのコスト削減の局面では、法令遵守や安全性の担保は当然のこととして、製品の強みがモノづくりにおける個々人の技術に依拠している部分は安易な海外移転をするべきではなく、何が戦略的なコアなのかを見極めました。
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北九州市の財政収支は危機的な状況にあります。
切り口は様々ですが、日経新聞分析で全国815都市中814位。他方で市会議員報酬は全国第3位(東洋経済)、公務員の報酬水準(ラスパイレス指数)は全国平均超え(102)。市長報酬1割カットは当然として、議員報酬見直しの協力要請、古いしがらみ脱却をすることが必要です。”身を切る改革”から。そのほか、長年の団体補助金などの見直しも必要でしょう。
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このためには、市長直属の「官民財政再建チーム」を結成し、この危機の打開が将来の成長・発展の礎となるような、財政再建に取り組みたいと思います。
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皆さん、今日も、多くの出会いにありがとうございます。
北九州なら、必ず、できる!!