ご先祖様に顔向けできる世の中を僕らは作れているのか
【DAY58】
「ご先祖さま、見ていてください!」
母方の墓がある大分県杵築市にトンボ帰りで墓参です。
改めてこれからの決意を報告。
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正直言うと、29年間の東京生活においては、父方の墓がある中津市も含め、墓参に大分まで帰ってくる時間はほとんど取れていなかった。九州に帰ってからは、しばしば訪れるようになった。
墓は、自分が祖先につながっているという感覚を持てる場所。それは自分が歴史とつながっていることを意識する場でもある。そして、何かを決意するたびに、誓いを立てる場でもある。
娘も手を合わせて何かを感じていてくれるでしょう。
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ちなみに、試算によると、
・東郷平八郎元帥海軍大将や乃木希典陸軍大将が活躍していた日露戦争開戦の頃(西暦1904年・明治37年):今から108年前(5代前)に遡るとご先祖様の数は32人
・徳川家康が征夷大将軍に任じられ、以後約260年続く江戸幕府を開府した頃(西暦1603年・慶長8年):今から409年前(20代前)に遡るとご先祖様の数は1,048,576人(104万8576人)に上るという。
自分ひとりの命に、本当に多くのご先祖の人生が関わっている。感謝しかない。
この「生」を無駄にしてはならない。どころか、めいっぱい使い切らなければならない。
同時に、今の円安や日本経済の体たらくを想うと、ご先祖様に顔向けできる世の中を僕らは作れているのか、という思いが胸を衝く。
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全国では、「寺院消滅」が進んでいます。
住民が減った地方の寺院では、高齢化した僧侶の後継者は見つからず、檀家減で経済的にも立ち行かなくなっている。さらに葬儀の簡素化、墓じまいなどの風潮が拍車を掛ける。7万7千の寺院があるが、「空き寺」もどんどん増えている。
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リアルな人間生活は寺院や神社を抜きにしては語れないと思います。一方、寺院が地域にどんどん開かれていくことにも期待が高まります。
地域包括ケアの中での僧侶の役割や、こころのケア、多死社会での自分らしい死生観の持ち方など、”理性”だけで対応できない時代の寺院の役割と意味もある。
そんなことを考えたひとときでもありました。
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今日も皆さん、ありがとうございます!
明日はあなたの町に伺うかもしれません。
北九州なら、必ず、できる!