必要な方に、寄り添うことのできない社会、包み込むことができない街は、本当の意味では豊かと言えません。
【DAY84/11.8】
今日の午前中、南区でのお話会にて。
学校にいけない、行かない、いわゆる「不登校の子どもたち」(このネガな名称が良くないのですが)が24万人もおられます。
”多数派”でないだけなのに、”多数派”から外れた途端、家庭や子どもの問題として捉えられ、寄り添いも、行政のサポートも薄く、孤立する。
不登校というきっかけで、心身とも疲弊し、働きに出られず経済的にも困窮する。
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学校に行かない、いけない理由を深く問われることも、寄り添ってもらうこともなく、友達やその親や学校から遠ざけられていく。
悪いのは、子ども本人なのでしょうか?親御さんなのでしょうか?
親御さんも、学校や、(配偶者や)、祖父母から心無い言葉をかけられ、精神的に追い込まれる。
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「自分でもどうしたらいいか分からない」のに、結局、「自分のせい、母親失格の烙印を押された気持ちになります」「私がまともな母親でないから子どもがこんな風になるのだ、と責められた気持ちになります」
「もう、子どもとどう向き合っていけばいいのかわからなくなって、こんなに悩んでいるのに、誰も私の気持ちに寄り添ってくれる人がいませんでした」
親が不安になれば、その不安が子どもに伝わり、護るべき子どもだったのに、親子関係までおかしくなってしまう。
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こんな状況を、負の連鎖を何とか断ち切ってほしい。そのために、行政としての力を、人脈を、知恵を発揮してほしい。
そんな切実な声を聴かせていただいた。
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不登校という名称も変えたいし、学びの選択肢、子どもの居場所づくり、そして子供達を観る先生方の負担の軽減、向き合う時間の確保、できる手を速く打たなければ、取返しのつかないところまで、行ってしまいます。
まずは、同じ苦悩を抱える親御さんがつながる「親の会」の存在を知ってほしい。
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リアルなお言葉と切実な思いを前にして、私も多くを考えさせられました。
必要な方に、寄り添うことのできない社会、包み込むことができない街は、本当の意味では豊かと言えません。何とかそこを取り戻していきたい。強く強く思いました。
一歩一歩ですが一緒に変えていきましょう。前に進めていきましょう。
必ず答えはあるはずです。
諦めずに、多くの膝を抱えている方々に、希望の光をお渡しできる北九州市を。
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皆さん、今日もありがとうございます。
北九州なら、必ず、できる!!