摩擦回避しか考えていないとすれば、本当の相互理解は深まらない
【DAY76】
今日も、駆け回り、出会いを重ねた1日でした。
皆さんから、何度も何度も掛けられる言葉は、耳から離れません。
「タケウチさん、北九州を変えてください!」
ひしひしと、期待感を感じます。
–
それから。最近よく話に出てくる質問に、「ミサイルが飛んで来たらどうしたらいいんですか?」という問いがあります。色んなお宅にお邪魔したときに、よく出てきます。
2004年の国民保護法の制定以来、地方自治体もしっかりと対応する責務があります。
例えば、避難場所を確保し、周知し、シェルターなどの整備をすることもひとつでしょう。情報提供や訓練など、やるべきことはたくさんあります。
何も外交は国の仕事と決め込まず、中国などの不埒な行動には、議会の「決議」という手法もある。
北九州市は、九州は、”大陸に一番近い日本”です。
いつ何時、金門島が落とされ、台湾有事が日本有事となり、そして九州有事となるおそれが生じるか、緊張感を持つ必要があります。
–
私も、かつてロンドンやワシントンに外交官や研究員として駐在し、外資系企業では、世界中の同僚とも交わってきました。
世界に出て思うのは、「摩擦」の位置づけです。
どうしても日本にいると、「摩擦」は悪としてとらえられがち。
でも、世界にいると、摩擦回避しか考えていないとすれば、本当の相互理解は深まらないし、相手を対等と認めればこその”直言”こそが、かえって友好につながることを感じました。特に外交においての相手国とのやりとりではそう。
–
これまでの日本の外交、「この問題はノーです」と明確に言っておけば事態の深刻化を防げた予定もあったかと思います。はっきり「ノー」と言わずに、曖昧な期待感を相手に抱かせることで、かえって相手の失望を大きくすることは、外交においても、いやビジネスにおいても良くないことだと感じていました。
国際会議などで、その場の雰囲気が、たとえ厳しいものになったとしても、安易にニコニコして相手に同調せず、毅然としてこちらの考えをはっきり言う。
ビジネスの場面では、当たり前のことです。
–
国内での日本人どうしのハイコンテクスト(言わなくても共有しているものがあるという前提。空気を読む文化)社会の素晴らしさもある一方、一歩、国外に出れば、ローコンテクスト(価値観も考え方も共有していないという前提)に立って、明確に発信する。
これからの自治体は、自治体外交や世界への売り込みも必要になるでしょう。
単なる言語(英語)の問題ではなく、「日本人」としてのアイデンティティを持って、明確に対峙できるか。
まさしく、江戸末期に初めて外国人に対峙した「武士」の精神を思い起こすのです。
–
今日、子どもたちの放課後デイサービスの視察で、子どもたちとも交わりました。
この子たちに、安心な未来、安全なまちを残していくために。そして世界に羽ばたいてもらうために。
–
皆さん、今日も、多くの出会いにありがとうございます。
北九州なら、必ず、できる!!